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異文化看護データベース

ロシア / Russia

言語

ロシア語(外務省ロシアHP)

民族

国民の80%以上は東スラブ系民族のロシア人(民族名)
ロシア人以外の主要な民族には、ウクライナ人、チェチェン人、イングーシ人、オセット人、カルムィク人、タタール人、バシキール人、チュヴァシ人、トゥヴァ人、サハ人、エヴェンキ人、タイミル人、マリ人、モルドヴィン人、カレリア人、イヌイット、ドイツ人、ユダヤ人、高麗人など、100を越える多くの非スラブ系民族

Wikipedia ロシア

宗教

ロシア正教、イスラム教、仏教、ユダヤ教(外務省ロシアHP

食文化のタブーなど

  • 厳密にロシアの料理といえるものはほとんどなく、多くはウクライナやカザフスタンなど他民族の料理といわれている。
  • シチー(キャベツのスープ)、ボルシチ(赤いシチュー、ウクライナ料理)、ウハー(魚のスープ)、ビーフストロガノフ(ビーフシチューをかけたライス)、ピロシキ(パイ)などが代表的。
  • ロシアでは寒冷地であったため、料理が冷めないよう順次に皿を供するスタイルとなった。これがフランスに逆輸入され、現在のコース料理の形式が成立したといわれている。前菜はザクースカと呼ばれ、キャビアを始めとして、ニシンの酢漬けやウナギの燻製などが有名。

Wikipedia ロシア

その他の風習・文化

  • ロシアの迷信・ジンクスの中で「睨んで呪いをかける」というものがあるため、ロシア人の中には自分の子供が写真を撮られれたり、かわいいからといってずっと見られるのを嫌う人がいる。そのため子供がかわいいからといって、「かわいいなぁ〜」とずっとその子ことを褒めていると変な呪いをかけていると思い、あまりいい印象をもたれないらしい。
  • 忘れ物をした際、本人が忘れ物を取りに行くと事故にあったりとか悪い事が起こると信じられているため、忘れ物を取りに戻ってはいけないと言われてる。
  • 奇数が良いことを表す数字(結婚式に渡す花の数などに引用)、偶数は不幸な数字(お葬式に渡す花の数などに引用)とされている。
  • ロシアでは新学期は9月から。就学年齢は6歳でも7歳でもどちらでも構わない。親の希望や入学前の教師との面談で決める。現在では裕福な家庭のための私立小学校もあるが、ほとんどの子供たちは近くの市立小学校へ通い、そこは授業料も教科書も無料。また、ロシアの学校は11年制で、日本の小学校・中学校・高校が一緒になったようなものである。また、引越しなどがない限り、クラス替えもないため、卒業までの11年を同じクラスメイトと共に過ごす。夏休みは3ヶ月、秋休みは1週間、冬休みは2週間、春休みは1週間。
  • 結婚式で新婦を誘拐するというイベントが存在する。新婦の親戚や友人が新婦を誘拐してどこかの部屋に隠してしまうというかくれんぼみたいなもの。もし、見つけられなければ身代金を払わなくてはならない。これは新郎が新婦をどれだけ想っているかを表すものだといわれており金額の指定はない。そして身代金を渡した後、新婦は解放され、身代金も新郎に返される。そしてこの時に新婦を引き止めている親戚や友人は、この日のために買った新品の新婦のパンプスにシャンパンを注ぎ、それを新郎が飲み干す。

ロシアの総合情報ポータル はるばるロシア

風俗、習慣、健康等

1. 風土病的な特殊な病気は都市部にはほとんどないが,冬季は,気温の変動が大きいので鼻咽喉部を痛めやすく,また,外出の際に帽子を着用しないと冷気で頭痛をおこしやすくなる。4〜5月頃には花粉が舞い,アレルギー性鼻炎,結膜炎が多発する。   
ロシアでは,エイズの感染拡大が危惧されている。従来は,薬物使用に伴う注射針の使い回しから感染する例が多かったのに対し,最近は性行為による感染者数の増加が指摘されている。

2. 病気やけがの場合には,欧米系のクリニックが利用できるが,入院や手術が必要になっても,日本で受ける医療と治療を期待することはできない。

3. 医薬品
薬の入手は医師の処方箋がないと難しく,また品不足のため処方どおり入手できるとは限らない。

4. 予防接種
成人の場合,ジフテリア,破傷風,A型及びB型肝炎の予防接種が必要。極東地域ではダニ脳炎の予防接種が必要。

5. 飲料水
水道水は大陸性河川の水を利用しているため,色度,総硬度等が若干高めだが,大腸菌群等は検出されていない。しかし混濁している場合が多く,生水のまま飲用するのは不適当。

(外務省 海外安全ホームページ)

妊娠・出産に
関する風習

  • 病院によっては家庭的な出産病棟という病棟が設けられている。これはひとことで言うと「なるべく家にいるのと同じような環境で回復できるように」というのが目的。そのためそこの病棟は全室個室で、しかも家庭と同じような条件ということで、父親がいっしょに泊まれるように簡易ベッドが備え付けられている。他にもトイレやシャワーなど家のような快適さを追及している。
  • 24時間母児同室で、赤ちゃんは1秒たりとも親のもとを離れないシステムがとられることが多い。そのため、出産してすぐ赤ちゃんの世話が待っている。そのため付き添い人は不可欠になる。
  • 入院に関しての契約条件というものがある。その中にはトイレットペーパーがあること、輸入された石鹸が備え付けられていることなど、日本では想像できないような内容が条件として契約されている。悪露用パッドのかわりにボロ布を折りたたんだものを渡されたりすることもある。

(Care the world 世界のお産 ロシア)

育児に関する風習

  • 冬は日が出ている時間が短く、朝は9時くらいまで暗く、夕方ももう4時にはうす暗くなるため、冬の間子どもたちは太陽に当たることがないので、必要なビタミンDを薬で補って、骨の成長をうながし、クル病にかからないようにしている。
  • 1年の半分以上が冬であるが、子どもを連れてどんなに寒くてもしっかりと防寒具を身にまとい、散歩にでかける風習がある。
  • 夏にトイレットトレーニングを開始。家の中ではおむつをしていても外に出るときはズボン一枚にして、「おしっこは?」と聞くそう。ロシアはただでさえトイレを見つけるのは難しく、ましてや公園にトイレがあるところは少ないため、外出先でのトイレは苦労する。
  • 冬の間、雪道をかきわけながら、ベビーカーを進めるためには大きくて、がっしりしたタイヤが必要であるため、ベビーカーは重いのが特徴。また、外に置いておくと必ずと言ってよいほど盗まれるためチェーンをかけておく必要がある。

(Care the world 世界の子育て ロシア)

終末期・葬式に
関する風習

  • ロシア人は「死」に対して恐れを抱き、日本人が死ぬ前から自分の墓を建てたり、生前から死後の遺産相続を決めたりするのと比べ、たいがいの人は死について話すことも良しとしない。
  • 身内が亡くなり葬式の日が決まるとまず墓、棺おけ、楽団、霊柩車に当たるバス、霊園までの送迎バスと埋葬後行われる「故人を偲ぶ会」の会場を手配しなければならない。音頭取りも見つけなければならず、なぜかカメラマンも欠かせない。
  • 死亡の通知は口伝てが主で、企業や役所の上級官僚クラスは新聞広告も利用する。知らせを受けると職場では同僚たちがお金を集め、親戚・友人もそれぞれ金銭的援助をすることになっている。

< 葬式の仕方 >

  • 葬式当日は、故人の住んでいたアパートの玄関下に棺おけが置かれ、蓋は閉められない。その横に家族が立ち、親戚友人からの弔問を受ける。弔問客は花を棺おけに捧げるが、花の本数は必ず偶数。(奇数はお祝い事の時であるため。)
  • 服装に規則はない。身近な人が亡くなった時は黒か紺色が好まれるが、会社の同僚やまたその親類などの場合は普段着で問題ない。
  • 30分から1時間程度弔問を受けた後、楽団の悲しげな音楽の演奏のもとバスへ移動。埋葬される霊園まで一団となって移動するが、車のない人のためにバスも用意する必要がある。列が乱れないように車の前方ライトをつけて移動する。
  • 霊園ではすでに墓穴を掘って墓堀り職人が待ち構えている。棺おけを墓穴に入れ、音頭取りや主賓客(会社の上司や親友)が別れのあいさつをした後、弔問客全員が砂をかけ、あとは墓堀り職人が一気に埋め立てる。地上に残った土が山状に積まれ、形を整え、墓標が立つまでの間の杭を打って花を飾る。それを見守るとウオッカとブリヌイ(ロシア風クリープ)を弔問客に振る舞う。

< 故人をしのぶ会の仕方 >

  • 自宅かレストランで行う。酒と食事が振舞われ、故人を偲ぶための言葉を述べる。この席には故人の席も用意される。
  • お皿の上にウオッカをなみなみに注いだウオッカグラスを置き、その上に黒パンを一切れ乗せさらにその上に塩を盛る。このパン乗せウオッカは40日間自宅に置かれる。
  • 自宅の大きな鏡には布を掛けるという風習もある。

< その他の風習 >

  • 40日目は故人の魂が現世を離れる日とされ、この日にはまた近しい人々が集まってパミンキと呼ばれる法要を行う。鏡の覆いをはずし、ウオッカグラスを片付け、自宅の窓を全部開け放して魂を解放する。この頃までにはお墓の土山がほとんど平らになり、墓標がたてられるようになるが、墓標は最近値上がりし、すぐに建てられるとは限らないそう。墓標には故人の写真をガラスに描いたものを嵌め込んだり、石に彫刻したりする。
  • このあと毎年命日にはお墓へお参りしてお花を捧げウオッカとブリヌイでパミンキを行う。

サハリン三面記事 ロシアのお葬式

教育

  • 義務教育は6歳から17歳までの11年間。
  • 教育は全て無料であったが授業料をとる高等教育機関も現れた。
  • 1991年時、人口1万人当たりの大卒者は27人。
  • ソ連崩壊前は全ての学校教育でロシア語による授業が行われていたが、ソ連崩壊後は民族語での授業を行う学校も増えてきている。
  • ソ連時代は全ての教育機関は国立だったが、90年代以降は多くの私立教育機関が出現している
  • 成人識字率は1996年時で99%。

(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)

国家保健・医療

  • 旧ソ連の医療システムは政治体制と同様、中央集権的に運営されていた。全ての高度医療はモスクワおよびサンクトペテルブルグに集中しており、地方の病院は、日本の小さな診療所以下の施設で医療行為を行っていた。現在の医療システムも基本的には旧ソ連のシステムを継承しているが、急速な自由化のために外資系を中心とする私立病院が開業されている。しかし庶民が診療を受けられるものではない。
  • 旧ソ連時代からの典型的医療システムは、全て国営で、補助医療を中心とした医療従事者によるプライマリケアのための「ポリクリニック」が末端医療を支え、その上に市や州、地区などの中央病院が複数存在し、その上にはモスクワ、サンクトペテルブルグ等大都市に存在する高度専門医療機関が存在していた。

(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)

死因

1994年の段階では1位:循環器系疾患、2位:悪性腫瘍、3位:呼吸器系疾患、4位:妊娠・産後の併発症、5位:消化器系疾患、6位:自殺となっている。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)

予防接種

B型肝炎、ポリオ、ムンプス、麻疹、風疹、BCG、Td、DTwPは各時期に接種が規定されている。
外務省 ロシア 在外公館医務官情報

BCG:95
DTP1:97
DTP3:97

B型肝炎:97
麻疹:98
ポリオ:97

(2011)(WHO)

医療施設

  • 旧ソ連崩壊後、民間の病院が開業はされているものの、裕福な人々は民間病院に行き高度な先進的な医療を受けられるが、裕福でない人々は昔ながらの設備の乏しい病院において診察を受けざるを得ない状況にある。
  • 公的医療施設としては、地区ごとにポリクリニカ(外来病院)とバリニッツア(入院病院)が設置され、登録されている市民は無料あるいは低額で受診できるが、常に多くの患者で混雑し何時間も待たされる上、医療水準は低く設備、医療器材、薬品が不十分なことが多いのが現状。一般市民の間では、少しでも良い医療を受けたり待ち時間を短くするため、医師やスタッフへ現金を渡すことは常態化しており、公的医療制度はもはや瓦解していると言える。富裕層はそのような公的病院を避け、私費診療を行う医療水準の高い医療施設(旧ソ連時代の特権階級向け公立病院など)を利用する傾向にある。私費診療を行っている公立病院の中には、潤沢な資金力を背景に施設・設備を刷新し、先進国の医療水準にひけをとらないところも出てきたが、「会員契約や支払保証がないと受診できない」「英語がほとんど通じない」といった制約があるので、外国人が自由に受診できるわけではない。

外務省 ロシア 在外公館医務官情報

医療職種

旧ソ連時代のシステムにおいては、医療へのアクセスの容易さと公平さを保つために国策で医師・看護師を大量養成した経緯があり、また、医師の社会的地位が低く、給与も低廉であることから医療教育そのものが充実してない状態で養成された医師が多数存在していた。(※医療教育そのものが充実してない状態での養成された医師:例えば中学卒業後3年間の教育で「補助医師」の資格を取得できるなど)
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)

合計特殊出生率

1.5 (2010)(WHO)

乳児死亡率
(出生千対)

9 (2010)(WHO)

平均寿命

男:62 (2009)(WHO)
女:74 (2009)(WHO)